医師になるため、親のススメに従って大学、医局と進んできた人は、意外にも多いということをご存知でしょうか。そういった人たちのほとんどは、大学病院で出世していく道を目指していたり、親の病院を継ぐことになっていたりという将来に向けて、受験や勉強を頑張ってきたという人も多いでしょう。ただ、大学病院で出世していく道というのは、多くの医師が考えていることであり、そのために先輩医師が多すぎて出世までに時間がかかりすぎるといった問題が挙げられるでしょう。このことからも、自分の設計した医師人生というものに狂いが生じる人というのは、少なくないのが現状と言えるかもしれません。思い通りにいかないことが多いと、その都度悩みの底に沈まなくてはならないでしょう。そこで救いの手を差し伸べてくれるのが、転職と言えるのではないでしょうか。これ以上医局での出世が望めない場合、他の病院に転職したり、僻地医療に挑戦するという人も少なくないそうです。 長い間出世コースを目指してきた人にとっては苦しい決断と言えるかもしれませんが、上司の許しなどの問題がないのであれば、一刻も早く、自身の理想のためにも決断するべきと言えるでしょう。もちろん、教授などに相談するのもひとつの選択と言えるでしょう。しかし、転職に対して部下の前向きな決断という捉え方をしてくれない人がいるということも頭に入れておくべきと言えるでしょう。近年、医師の世界でも、勤務時間の短縮やリストラ、高齢化などの話題が挙がっているようですが、医師の転職は、医療機関の現場から現状を考えていくことでもあると言えるでしょう。 転職というのは、後ろ向きなイメージとしてとらえられがちですが、前進のための立派な決断とも言えるのが医療機関なのではないでしょうか。

出世と転職
投稿日:2019年5月6日 更新日:
